東日本大震災後のシニア
ネットワーク東北の活動

「シニアネットワーク東北」はわが国の原子力推進を中心とするエネルギー政策を念頭に、地球温暖化やエネルギー問題に対する原子力の役割について、次世代を担う学生層の理解を深めるために、ここ数年来、学生との対話活動を展開してきました。

原子力発電を太陽光、風力発電などの自然エネルギー発電と比較し、原子力発電は、出力が安定していて設備利用率が高く発電コストが低いこと、二酸化炭素を排出しないこと、技術集積度の高い準国産エネルギーであること、原子炉内の大量の放射能は5重の壁に守られてチェルノブイリのようなことは起こりえないので安全であることなどを説明し、大方の学生諸君の理解を得てきております。

しかし、平成23年3月11日発生した東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故は、われわれのこれまでの理解と説明を覆すものでありました。有史以来の巨大津波による被災とは言え、周辺地域への大量の放射能が放出されたため、国際的事故評価尺度に照らし、政府はチェルノブイリと同じレベル7と評価されています。

懸命な事故収拾作業は現在も進行中であり、事故の原因はもとより技術的問題や法制上の問題、社会システムの見直し、国際協力のありようなどは順次検証され解明されてくるものと思われます。

政府はこの事故を踏まえ、平成22年6月策定したわが国のエネルギー基本計画の抜本的見直しを表明しておりますが、震災からの復興に不可欠なわが国のエネルギーの安定確保には、この度の事故の教訓を踏まえ、地震および津波に大しても安全性を格段に強化した上で、原子力発電はどうしても欠かせないように思います。、シニアネットワーク東北としてはこのような事態の推移を見ながら今後の対話活動について計画を練り直す必要があると考えております。

活動計画を見る
活動報告を見る