最近の活動

令和6年度の活動

令和6年度の活動

第16回定期総会

日時/令和6年6月17日(水)15:00~15:40
場所/東北エネルギー懇談会会議室
令和5年度の活動報告、会計報告が承認され、令和6年度活動計画案、収支予算案も原案通り承認された。
役員改選が行われ、副会計幹事1名が選任された。
なお、今回も定期総会の案内は郵送とE-メールの両方で行った。

対話活動:宮城教育大学 SNW連絡会と共催(7回目)

今回は、基調講演および対話会は対面で実施

①基調講演
日時/令和6年6月11日(火)16:15~18:00
場所/宮城教育大学青葉山キャンパス(2号館、224室)
演題/「地政学、為替等リスクに強いエネルギー政策のあり方について」
講師/本田 一明(SNW東北)
参加者/計6名
学生2名(教育学部 2年生1名、4年生1名)
教員1名 福田 義之 教授
シニア3名(SNW東北3名)

②対話会
日時/令和6年6月25日(火)16:15~18:10
場所/宮城教育大学青葉山キャンパス(2号館、224室)
参加者/計7名
学生3名(教育学部 2年生1名、4年生2名)
教員1名 福田 義之 教授
シニア4名(SNW東北3名、SNW連絡会1名)

大学側世話役である福田先生の講義時間(「自然科学と現代的課題」)を利用し、対話会を2日に分けて(1日目は基調講演、2日目は対話)実施した。参加頂いた学生さんは3人と少なかったが、皆さん福田先生の講義を受けて原子力と放射線に関してよく勉強しており、知識もあって原子力に肯定的な意見を持っている。
学生から最近の原子力に関する世論調査結果に関連した議論テーマが提示され、これらを中心に対話を行った。時折先生も対話に入ってアットホームな雰囲気の中でざっくばらんな双方向の意見交換ができた。対話の最後に感想を伺ったところ、「対話会により普段考えていることに対してより深く考えることができ、大変良い機会になった」、「エネルギー源を考える時には多くの視点から考えないと、偏った考えになるので、幅広く偏らない知識を持つことが大切であることを知った」など、将来の教師としてエネルギーに関して理解を深める機会となったようであり、参加者とシニア双方とも満足のゆく充実した対話会であった。

対話活動:北海道教育大学・函館校 SNW連絡会との共催(7回目)

今回は、基調講演はWEB、対話会は対面で実施

①基調講演
日時/令和6年5月29日(水)13:00~14:30
   シニアは自宅、学生は講義室等からWEBで参加

<講演1>
 演題/「GX実現に向けた基本方針~今後10年を見据えたロードマップ~GX)」
 講師/松永 一郎(SNW連絡会)

<講演2>
 演題/「高レベル廃棄物の地層処分)」
 講師/坪谷 隆夫(SNW連絡会)

参加者/計91名
学生80名(「環境と放射線」を受講する学部1~4年生)
教員1名 中村 秀夫 教授
シニア10名(SNW連絡会4名、SNW東北6名)

②対話会
日時/令和6年7月17日(水)12:40~14:30
参加者/計72名
学生59名
教員1名 中村 秀夫 教授
シニア12名(SNW連絡会6名、SNW東北6名)

講演と対話会は、北海道教育大学函館校の公開講座「環境と放射線」を受講している国際地域学科の学部1年生から4年生を対象に行われた。 講演と対話会は別々の日に実施した。講演はWEB方式で約80名の学生の参加があった。対話は講演の8週間後に対面方式で実施し講演会参加者から59名の参加があり熱心な対話が行われた。
講演/対話のテーマは昨今の情勢を踏まえて「GX実現に向けた基本方針~今後10年を見据えたロードマップ~」と「高レベル廃棄物の地層処分」とした。難しいテーマだったが、学生の理解は十分に深まった。

対話活動:青森大学(15回目)

昨年に続き、基調講演と対話会は対面で実施された。

日時/令和6年11月07日(木)14:40~17:50
場所/青森大学キャンパス 3号館
参加者/計14名
学生9名(ソフトウェア情報学部3、4年生)
大学1名 矢萩 正人 青森大学名誉教授 
SNW東北4名

①基調講演
<基調講演1>
演題/「身の回りの放射線」
講師/高橋 實 幹事

<基調講演2>
演題/「考えよう日本のエネルギー」
講師/本田 一明 幹事

②対話会
対話会は、昨年と同じく対面で開催された。参加学生はソフトウエア情報学部の学生(9名)の皆様で、放射線や原子力には普段あまり馴染みがない中で、基調講演の聴講や対話に熱心に取組んで頂いた。そして対話会では、4グループに分かれ、エネルギー問題や原子力発電を中心に議論し、率直な意見交換ができた。
基調講演は、放射線の基礎的な知識を紹介する「身の回りの放射線」と最近の重要課題である「考えよう日本のエネルギー」であったが、対話後のアンケートでは、講演および対話について全員に満足頂けた。

対話活動:東北大学 SNW連絡会との共催(18回目)

昨年に続き、基調講演と対話会は対面で実施された。

日時/令和6年12月5日(木)13:00~17:30 

①基調講演
演題/「日本の将来における原子力の役割」
講師/早野 睦彦(SNW連絡会)
参加者/計17名
学生10名(量子エネルギー工学専攻(M1,M2,D1,D2))
大学1名 橋爪 秀利 教授
シニア6名(SNW東北4名、SNW連絡会2名)

②対話会
東北大学との対話会は、今回で18回目となる。参加経験のある大学院生が幹事役を務め、企画、参加者募集、事前質問とりまとめ、プログラム案作成、当日の進行役など責任を持って対応してくれた。参加者は10人で、3班に分かれて各班とも第1回対話、第2回対話と二つのテーマで、二度対話した。質問に対する回答資料と講演資料を1週間前に大学側に届け参考に供した。対面で比較的少人数グループで行ったので率直な意見交換ができ、「原子力が社会に貢献できることを見つめ直すいい機会になった」などの感想もあり、学生、シニア双方ともに有益な対話会となった。
また、今回は電気新聞からの取材が行われた。

対話活動:長岡技術科学大学 SNW連絡会との共催(12回目)

昨年に続き、基調講演と対話会は対面で実施された。

日時/令和6年12月17日(火)8:50~12:00

①基調講演
演題/「How should we dispose of high-level radioactive waste (HLW)?”
– I want everyone to be able to think and express their own opinions on geological disposal -」
講師/田辺 博三(SNW連絡会)
参加者/計20名
学生10名(鈴木教授の講座「核燃料サイクル」受講生で修士1年生)
教員1名 鈴木 達也 教授
シニア9名(SNW東北4名、SNW連絡会5名)

②対話会
参加学生は鈴木先生の講座(核燃料サイクル)の授業を受けている修士1年生。放射性廃棄物に関する知識があり、問題意識もある。シニア側も廃棄物の専門家が参加して応えた。対話テーマは、高レベル放射性廃棄物の処分方法について学生が考えて提案するという内容。事実を踏まえて学生が自分で考えることができれば、との先生の意向による。留学生が多数参加していることから班によっては英語を交えての対話となった。
学生の皆さん積極的であり、少人数もあってか和気あいあいと双方向の対話を行うことができた。

対話活動:福島工業高等専門学校(SNW連絡会と共催)(10回目)

昨年に続き、基調講演は実施せず、対話会は対面で実施された。

日時/令和7年1月09日(木)10:30~12:15
場所/福島工業高等専門学校 機械システム工学科2階多目的演習室
参加者/計19名
学生10名(機械システム工学科)
教員3名 鈴木 茂和 教授、赤尾 尚洋 教授、山口 直也 助教 
シニア6名(SNW東北2名、SNW連絡会4名)

①基調講演
実施せず

②対話会
福島高専との対話会は今回で10回目となる。2022年度まではコロナ禍にあってTEAMSによるリモート対話を余儀なくされたが、前回及び今回は対面方式での対話会を開催し学生諸君の元気な姿に接することができた。
基調講演を無くしたテーマに対する概略の説明によるグループ対話であるが、事前配布の資料を学生が学習していたことが功を奏し、対話会をスムーズに進めることができた。学生諸君の対話会に対する熱意と高い関心に、実施した効果があったと感じた。

対話活動:八戸工業大学(SNW連絡会と共催)(18回目)

昨年に続き、基調講演と対話会は対面で実施された。

日時/令和7年1月17日(金)12:30~16:10
場所/八戸市 デーリー東北ホール
参加者/計31名
学生22名(電気電子工学コース、機械工学コース・機械工学科3、4年生)
大学2名 佐藤 学 教授、石山 教授)
シニア7名(SNW東北6名、SNW連絡1名)

①基調講演
演題/「エネルギー危機における原子力の役割と地域振興」
講師/高橋 實(SNW東北)

②対話会
対話会当日はこれまでと同じく、大学入学共通テストの前日であったことから、会場は学外の「デーリー東北ホール」で行った。はじめに佐藤先生からエネルギー問題と青森県の役割について先輩の専門家と直接話し合う貴重な機会と挨拶があった。基調講演で、第7次エネルギー基本計画案を踏まえ原子力発電および原子燃料サイクルの重要性が増したこと等最新の状況を聞いてからの対話であり、それぞれのグループ対話ではテーマに関する質疑に加えて、基調講演や青森県における原子力の役割やエネルギー問題に関する心配など率直なやり取りが行われた。アンケートでは、原子力やエネルギーについて理解が深まったとの意見や青森県の新しい魅力と可能性を見つけることができたなどの意見もあり、有意義な機会になったと思う。

対話活動:東北学院大学(15回目)

昨年に続き、基調講演と対話会は対面で実施された。

日時/令和7年2月27日(木)13:30~17:00
場所/東北学院大学 五橋キャンパス 研究棟6階通信工学実験室
参加者/計27名
学生16名(電気電子工学科 3、4年生、修士、博士)
教員2名 佐藤 文博 教授、石川 名誉教授
シニア9名(SNW東北、オブザーバー1名を含む)

①基調講演
演題/「考えよう日本のエネルギー」
講師/本田 一明(SNW東北)

②対話会
東北学院大学との対話会は今回で15回目となる。昨年に引き続き工学部電気電子工学科 佐藤先生のご尽力で開催の運びとなった。本年度は東北学院大学工学部が多賀城キャンパスから五橋キャンパス移転して2度目の対話会であり、終了後には昨年の対話会の事後アンケートで要望があった懇親会も行われた。
春休みにも拘わらず学部3年生から大学院博士課程3年生まで、16名の学生さんに参加頂いた。SNW東北のこれまでの活動で幌延の深地層研究センター見学、女川原子力発電所見学会にも参加してくれた大学院生の方々も参加して対話をリードしてくれ、打ち解けた雰囲気での対話となった。
基調講演はSNW東北の本田幹事から、「考えよう日本のエネルギー」との演題で、閣議決定されたばかりの第7次エネルギー基本計画を踏まえて話題提供が為された。

なお、石巻専修大学および宮城学院女子大学との対話会は諸般の事情により今年度は開催されなかった。

会員勉強会:記念講演

6月の定期総会時に合わせて、総会後にエネルギー問題についての講演会を開催した。

日時/令和6年6月17日(月)15:50~17:15
演題/「世界のエネルギー問題と我が国の課題」
講師/針山 日出夫 氏(エネルギー問題に発言する会副会長、元三菱重工業)
概要/
政治に喝!業界に檄!仲間にエール!をキーワードに、わかりやすく、シニアネットワーク活動のメンバーを鼓舞する有意義なご講演であった。
講演会には、東北エネルギー懇談会の鴇田会長、緑川技術部部長にも参加いただいた。

会員勉強会:グーグルフォーム勉強会

日時/令和6年9月30日(火)14:40~14:40
参加者/11名(拡大幹事会参加者)

  • 定例の拡大幹事会前に中谷幹事からグーグルフォームについて概要が説明され、取扱いの基本を学習した。
  • グーグルフォームは、これまで対話会後のアンケートを紙ベースで行っていたものをパソコン処理に替えるものであり、アンケート集約作業を効率化するものである。
  • 各自使用してみて、使い方に慣れるようにした。

拡大幹事会:原則毎月第4月曜日か火曜日に開催(必要に応じて臨時)

本会は平常どおり対面で実施することができた。
(1)第155回 令和6年 4月30日
(2)第156回 令和6年 5月27日
(3)第157回 令和6年 7月29日
(4)第158回 令和6年 9月30日
(5)第159回 令和6年 10月28日
(6)第160回 令和6年 11月26日
(7)第161回 令和6年 12月24日
(8)第162回 令和7年 1月27日
(9)第163回 令和7年 2月25日
(10) 第164回 令和7年 3月25日

「SNW連絡会・エネルギー問題に発言する会」合同運営委員会への参加

会議は対面形式とWEB形式をその都度選択して行われ、令和6年度も同じくSNW東北から代表者が参加した。

施設見学会、参加事業など:柏崎刈羽原子力発電所視察会

日時/令和7年1月22日(水)8:50~13:00
見学場所/東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所(発電所構内一巡、防護区域および管理区域)
参加者/15名(SNW東北14名、東北エネルギー懇談会1名)
内容/
東京電力の方々には、齋藤副所長他多くの皆さんに所定時間いっぱい丁寧に対応頂いた。かつ、防護区域、管理区域にまで立ち入りを許可して頂き、普段立ち入れないような所も詳細に見せて頂いた。
最初所要の手続きの後、東電構内バスで構内を案内頂き、その後、7号機に到着、所定の手続きを経て、防護区域、管理区域の中の、特に福島第一事故後の安全対策の増強部分を主体に説明頂いた。構内における空冷式ガスタービン発電機車、淡水貯水池、緊急時対策所外観、大容量送水車、消防車、電源車、代替熱交換器車等を確認できた。建屋内では、水密扉、防火設備の増強、地震対策サポート、新たに設置した高圧代替注水系(HPAC)、フィルターベント等種々の安全追加設備を説明頂いた。さすがにABWRは格納容器の内部が広く、作業性も従来型に比べて格段に向上していると感じた。
運転員の2交代制も定着しているようだ。ソフト面でも、訓練の強化、社外とのコミューニケーションの強化に力を入れているとのこと。視察後にも、我々から多くの質問が発せられたが、テキパキと回答して頂いた。
後で知ったことだが、前日東電の社長が新潟に来て、花角知事に年頭の挨拶をしていたとのこと。発電所内を歩いていても、再稼働を目指す心意気のようなものが、現場の中に感じられた。日本のBWRひいては原子力全体のためにも一日も早い再稼働が望まれる。
最後に、今回の視察に当たりエネ懇殿には大変お世話になり感謝します。

施設見学会、参加事業など:地層処分事業の理解に向けた選択型学習支援事業への参加

「若者と地層処分を学ぶ会(東北)」は、2016年に立ち上げられ、以来、学習支援事業に延べ9回参加した。他に、オンラインで学習支援事業に関わった活動団体の交流を図る全国交流会にも参加している。

令和6年度の活動
日時/令和6年10月23日(水)~10月24日(木)
参加者/6名(宮城教育大学 学生1名/教授1名、宮城学院女子大学 教授1名、SNW東北3名)
勉強会/「高レベル放射性廃棄物の最終処分について」の講演
講師/原子力発電環境整備機構(NUMO)中川 美侑 氏
施設見学/JAEA 幌延深地層研究センター地上施設及び周辺地域のエネルギー関連施設

この見学会(勉強会)は山田副代表幹事が代表となって計画し、「若者と地層処分を学ぶ会(東北)」という団体として学生に呼び掛けて実現したもの。また、「若者と地層処分を学ぶ会(東北)」の9年間の活動の概要と地層処分の解説をSNW東北のホームページに掲載した。

SNW東北のホームページの維持・管理・更新

会の運営に当たっては、電子メールによる情報交換をベースとすることで発足したが、これを補完するものとして、また一般の方々への情報発信の手段としてホームページを作成して運用している。会員に対しては「会員のページ」も設け、会の活動状況の詳細を把握できるようにしている。内容は必要に応じ随時更新している。
今年度は、SNW東北メンバーが参加した対話会「学生とシニアの対話会」のページを年度毎に展開するようにし、閲覧しやすく変更した。

以上

(参考)令和6年度の「学生とシニアの対話会」実績表

※表組み下部に横スクロールバーがあります

実施大学 実績 実施月日 世話/サポート 参加学生数 シニアの参加者 備考
宮城教育大学 終了 6/11(火)講演
6/25(火)対話
工藤
本田
3名 SNW東北3名
(工藤、涌沢、本田)
SNW連絡会1名
7回目
対話は対面実施
石巻専修大学 本年度は
実施せず
阿部
本田
昨年1回目
(過去に実施実績有)を
対面で実施
北海道教育大学
・函館校
終了 5/29(水)講演(Web)
7/17(水)対話
松永
(SNW連絡会)
講演80名
対話62名
SNW東北6名
(阿部、高橋、井上、佐藤、津幡、本田)
SNW連絡会6名
7回目
基調講演はWEB
対話は対面実施
青森大学 終了 11/7(木)
講演と対話
中谷
梅田
9名 SNW東北4名
(梅田、高橋、本田、中谷)
15回目
対面実施
東北大学 終了 12/5(木)
講演と対話
阿部
(本田)
10名 SNW東北4名
(阿部、中谷、井上、本田)
SNW連絡会2名
18回目
対面実施
電気新聞の取材あり
長岡技術科学大学 終了 12/17(火)
講演と対話
本田
高橋
10名
(うち留学生4名)
SNW東北5名
(工藤、馬場、高橋、本田、
津幡(オブザーバー))
SNW連絡会4名
12回目
対面実施
福島工業高等専門学校 終了 1/9 (木)対話 西郷
(SNW連絡会)
12名 SNW東北2名
(工藤、岸) 
SNW連絡会4名
10回目
対面実施
八戸工業大学 終了 1/17(金)
講演と対話
阿部
高橋
22名 SNW東北6名
(阿部、高橋、梅田、井上、中谷、古川)
SNW連絡会1名
18回目
対面実施
宮城学院女子大学 本年度は
実施せず
本田 対話の時間が取れず
実施せず
来年度は7月或いは
10月頃で計画
東北学院大学 終了 2/27(木)
講演と対話
本田
古川
16名 SNW東北9名
(阿部、工藤、岸、井上、佐藤、
中谷、古川、本田、
若林(オブザーバー))
15回目
対面実施

(注) 石巻専修大学、青森大学、東北学院大学、宮城学院女子大学はSNW東北独自の対話会で、他はSNW連絡会との共催